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福岡県
頭がスキッとする(全身ケア・ストレス過多)
家庭環境でかなりのストレスがある60代の女性が来られています。初回来院された瞬間に体からかなりのストレスを感じましたが、ご本人はいたって元気といった感じ。自覚がないのかあまり表に出さないようにしてあるのかわかりませんが、体は正直に警告していました。予想通り施術を開始すると体の力がまったく抜けていない、しかしご本人はしっかり脱力していると仰います。ここ最近の来院者の中ではかなりワーストな状態です。初回なので私がどういう人物なのか、いろいろ話しても良いのかというのは判断しづらいですよね。3回目くらいからぼちぼちとストレスの内容を話され始めました。場合によっては人に話を聞いてもらうだけでストレスが軽減するので、許される限りの範囲でも話してもらうことがケアになります。体の方は脱力できていないことに加え、頭部がガチガチに硬くなっていました。全身調整と頭部の調整を念入りに毎回施しています。話をしていただくようになってより改善が進み、施術後に「なんだか頭がスキッとする。軽いです」と変化をしっかり感じられています。脱力できていないという自覚も少しずつできていて一歩前進といった状況です。ストレス過多の環境で長く生活されていますので、じっくりゆっくりケアしていきたいと思っています。
からだ回復センター甘木
深刻に考える
「息をしづらい」という訴えられる70代の女性が来られました。仕事柄カラダを丸めている時間が相当あります。そのせいで、猫背になり両肩は巻き込み、肘も内旋(内側に捻じれている)しています。そのせいで肋骨がうまく動かず呼吸が浅くなっていたと考えられます。一度の施術で随分改善され、二度目の来院の時にはルンルン気分で来られました。それはもう半年以上前の話になるのですが、あまり深刻に考えていなかった私とは違ってご本人は「ここに来ていなくてあのままだったら病院で心臓の手術でもしましょうと言われていたかも」と真剣な表情で言われていました。大げさに言ってあるのかと話を聞いているとご本人は至って真面目に話されていました。それだけあの当時は悩んでおられたのだなと反省。。。自分にとってはただの猫背からくる呼吸のしづらさだと簡単に思っていてもご本人にとっては一大事だったのですね。不調に大も小もない。今はニコニコで定期的にケアに来られるこの方と接していると健康ってやっぱり一番大事だと再認識しますし、なにより私が元気をいただいています。
からだ回復センター甘木
よくある思い込み(肩編)
あなたは棚の上のものを取るときや洗濯物を干すとき、腕のつらさを感じていませんか?肩こりが酷い、慢性的にあったり、肩に不調がある、腕が上がりにくいなど腕を持ち上げて作業をするのが苦痛だという方は肩に関してある思い込みがあることが多いです。それは?腕を上げる時は肩の関節から?という思い込み。肩の関節は上腕の骨、肩甲骨、そして鎖骨によって形成されています。これらの骨を周囲の筋肉が縮まったりして腕を上げています。「腕の動く端っこは肩関節」と思い込んでいるとそこからしか動きません。しかし「腕の付け根はアゴの下にある鎖骨の端っこ」と思って腕を上げてみてください。肩関節から動かすよりラクに高い所まで指先がいくはずです。洗濯物を干すときなど、腕を持ち上げて高い所で作業をするときは、?アゴ下の鎖骨の端っこから?という意識でやってみてください。普段から体操やストレッチ、背伸びをするときなど腕を上げて背伸びをするときに鎖骨の付け根から動かすようにクセづけしましょう。そうすれば日常の作業がもっとラクになりますよ。。。
からだ回復センター甘木
自分の体の状態を知る
50代の女性が腰から下の不調で来院されました。見た目は立ち姿勢も良く、不調があることが外見やちょっとした動きでは分かりません。しかし、寝ていて力が抜けない、腰も痛いなど強い痛みはあまりないけど、常にどこかに不快感があると仰います。歪みの検査では大きくなくてもいろんな歪みがありましたが、その中でも一番顕著に表れていたのが股関節の可動域の異常でした。再度立ち上がってもらい、歩き方をじっくり観察しているとやはりかなりの内股で、前方に出した脚のヒザが大きく内側に入っていきます。詳しく説明し、体の歪み方に対して可動域の制限がかなりあることをお伝えしました。ぺちゃんこ座りが得意で、あぐらはかきにくい股関節の状態です。実際にやってもらって確認するとかなり以前から自分でも感じていたとのこと。でもそれが普通だと思っていたし、幼い頃からのぺちゃんこ座りのクセで股関節の収まりが悪くなり、股関節の可動域を制限しているとは思っていなかったようです。現在はヒザの手術をされる方が多いですが、最近ではそのヒザの手術件数と股関節の手術件数が同等になってきているとのデータもあります。股関節の手術をされる方の割合は、圧倒的に女性に多いものです。日本人女性に多い臼蓋形成不全やホルモンの関係、筋力の問題など様々な原因が考えられていますが、私はこのぺちゃんこ座りや横座り、内股歩きや礼儀正しく両脚を閉じて座る習慣などが関係していると思っています。この女性も自分の体の状態を知ることで今後のケアの方針と日常生活での注意点が明確になり、意識するべきことがはっきりしたと喜んでありました。体の改善はまず自分の体の状態を知ることからですね。
からだ回復センター甘木
意味が分かった(腰から下肢の痛み)
70代の女性が来られています。7月に地域の集まりで?ヨガ教室?に参加されてから腰を曲げ過ぎて腰に痛みが出るようになったということでした。そのうち治るだろうと気にしていなかったそうですが、一ヶ月経っても治るどころかヒザ裏くらいまでズンズンした痛みが出るようになってきました。慌てて整骨院にしばらく通ったり、鍼が良いと聞いて毎日行かれたそうですが、5ヶ月経っても一向に良くなる気配がありません。お友達に相談すると当整体院を紹介されたとその日に電話をいただきました。立ち姿、骨盤など歪み、体の使い方による筋肉量の偏り、自律神経の乱れによる体の緊張(脱力できていない)など問題がたくさんありました。筋肉量の偏りはしばらく前から自覚があったようで、自律神経においてはご主人さんの病気による精神的ストレスで心当たりがあると仰っていました。このような場合に限らず、全身の調整や自律神経の調整など患部だけのケアではなくカラダ全体の調整が根本的な解決には必要だということをしっかりお話しました。初めは「…?」という感じでしたが、毎回の施術中にも分かりやすいように理解してもらえるように繰り返しお話しました。三回目の来院時にはかなり症状は改善されていて紹介してくれたお友達からも全身調整の大切さを聞いた事もありその重要性を随分理解されたご様子。「だから鍼や電気で腰ばっかりしても治らなかったのですね」と言っておられました。5ヶ月続いた不調による将来への不安も消えつつあります。もう大丈夫。「毎月診てもらいたい」と仰っていました。ピンピンコロリが目標だそうです。
からだ回復センター甘木
よくある思い込み(背骨編)
来院される方々に「体を真横から見た時に背骨は体のどの辺りにあると思いますか?」と質問するとほとんどの方が「背中でしょ」とお答えになります。答えは「ブブーッ」。体を真横から見ると背骨はほぼ中央にあるが正解です。そう言うと「だって背中に背骨のゴツゴツがあるじゃない」とみなさん言われます。それが思い込む原因ですね。背中にあって触れるゴツゴツは?背骨の突起?であって背骨の本体ではありません。神経などが通っている本体はもっと中の方にあるのです。そのため重心を保とうとすると背中側に無駄な力が入りがちです。地面から【土踏まず】⇒【坐骨】⇒【背骨】⇒【頭】が一直線になった状態が体に無理がかからない理想のバランスです。ヒザが曲がったり、骨盤が後傾したり前傾したり、腰が反り過ぎたり、背中が丸くなったり、頭が前方に出たりするとたちまち筋肉に無駄な力が入りどんどん疲労していきます。そしてその状態が続くと限界を超えて?痛み?として表れるのです。不調がある方をよくよく観察するとこのバランスが崩れています。あなたも土踏まず〜頭までのバランスをチェックしてみてください。家族など人から見てもらうのが一番いいですよ。まずは無意識の自分のバランスを知りましょう。
からだ回復センター甘木
体は全身つながっている
首や肩が常につらいという30代の男性が来られました。生活習慣や運動など体を健康に保つためにしっかり意識して生活してあり、かなり健康意識の高い方です。しかしその頑張りとは裏腹に体は年々辛くなる一方のようです。睡眠障害やストレスなどいくつか不調を招く要因がお有りなのですが、それでもまだ年齢も若く学生の頃にはスポーツもされていて体力的にも問題がないはずです。よく観察していると背中はビシッと真っすぐ伸ばしているものの首がかなり前に出ていて、両肩の巻き込みもかなり酷い状態でした。ご本人も姿勢にはかなり気を付けていると仰るように一見とても良い姿勢に見えます。しかし実際は無駄に背中に緊張が入り、頭が前に出ていることで後頭部から背中にかけての筋肉にも常に負担がかかり、パソコン作業による両肘の内旋から肩が前に巻き込まれ出ています。これらのことを一つずつ説明し、日常で気を付ける事をアドバイスしました。特に両肘の内旋を改善するために時々手のひらを外に向ける事で両肩の巻き込みが改善され、頭の位置もカラダの真上に近づきます。かなり納得がいったようでさっそく実践しますとのこと。一週間後に再び来られた時には私も驚くほど背中の筋肉の緊張が少なくなっていて「随分首はラクです」と仰っていました。元々健康意識が高いのでちょっとアドバイスしただけであんなに変わるものかと感心しました。ひとつの不具合を改善する事で広い範囲に影響が出る…体はやはり全身つながって関係し合っていますね。保険内治療で部分部分を診てもらうのもいいですが、やはり根本改善には全身調整が必要です。
からだ回復センター甘木
よくある思い込み(深呼吸編)
カラダに不調があったり、精神的ストレスがかかる環境で生活されている方は自律神経が交感神経(緊張)優位に傾いている場合が多いです。そのためベッドに横になってもカラダに力が無意識に入っています。ご自分ではリラックスしていると思っているので「力を抜いてくださいね」と言っても「???…抜いてますけど」となります。自律神経は自分でコントロールする事ができません。例えば、血液の流れを止める、心臓を止める、体温を上げたり下げたりする、血圧を自分でコントロールする…など自分ではできません。それを24時間365日休まず管理してくれているのが自律神経です。その交感神経を副交感神経(リラックス)優位へ傾ける方法としてよいのが?深呼吸?です。私もよく交感神経優位だと思われる方に勧めています。そんな時深呼吸は苦手だという方が多いですね。またやってもらうと呼吸がとても浅いです。腹式呼吸や胸式呼吸という言葉があるため、吸った空気を胸やお腹などカラダの前面に入れようと試みますが、実際に肺は肋骨いっぱいに広がっているので背中側にもたくさん入るのです。だいたい2リットルのペットボトル2本分くらいと言われています。指導する時「前側より背中側にたくさん空気を入れるイメージで」と伝えるとうまくたくさん空気を取り込み、深い深呼吸ができるようになる方がいます。肺は思っているよりも大きく背中側にも広がっているイメージで深呼吸はやってくださいね。
からだ回復センター甘木
姿勢のくずれから(首痛)
首がまったく動かせなくなったと80代の女性が来られました。以前にも首や腰、ヒザの不調で来院されたことがある方でした。ただ以前と大きく違うのは、かなり猫背が進んでいて別人のようになってしまっていました。聞けば内臓系の不調で数回の手術、転倒による骨折などであれよあれよという間に姿勢が悪くなっていったようです。そして一年前の圧迫骨折で一気に背中が丸くなってしまったと仰います。そのため日常生活でも洗濯物を干す作業やうがいをする時など顔を上に向けることがかなりきつくなっていたそうです。そのまま不具合を感じながら無理をしていたため、体も限界がきて首を固めるという防御反応が起こったのだと推測します。痛みは3回の施術でかなり改善されましたが、その原因となる酷い猫背は根気強く改善していく必要があります。ただご本人は?痛みが無くなる=完治?という意識が強いため、分かりやすくじっくり説明しています。少しずつ理解され「痛みが無くなっても猫背のままでは痛みが出やすく、姿勢が良くなれば痛みが出にくくなるということですね。」と仰っています。ベッドに寝るのも一苦労、頭を少し動かすだけでも悶絶するほどの痛み…再発させたくないですね。しっかり姿勢を治していきましょう、今ならまだ間に合います。
からだ回復センター甘木
両方の鼻が通る
急性の腰痛で40代の女性が来られました。姿勢を変える時やベッドに横になるのも辛そうです。こんな場合にはあまり無理をせず、痛いなかでもできるだけラクな姿勢をさがしてその姿勢でやさしくアプローチしていくのが鉄則です。この方はなんとか仰向けにはなれたのでその姿勢でできることを施術。できるだけ患部に触れることをせず、遠くから腰がラクになるようにしていきました。最後に頭部への施術で終了。2回目の来院時にはかなり動きもスムーズになっておられましたが、ご本人は腰の事より「先日してもらったあとに両方の鼻がスーッと通って、頭がスッキリしてました。両方の鼻が通ることは最近あまりなかったので…」と別のところの変化に喜ばれていました。整体はどこを調整する…のではなく全体のバランスや血流などの体液の循環、内臓の働きなどを正常もしくは良くして体内の環境をよくするのが本来の目的です。そういった観点からも別の不具合が改善されることは珍しいことではありません。しかし聞いていなかった不調も改善される事で喜んでもらえればやはり嬉しいですね。
からだ回復センター甘木